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「22年度JRA賞」馬事文化賞が決定
2023年01月11日 09時48分
JRAは1月10日(火)、「2022年度JRA賞馬事文化賞選考委員会」を開き、以下のとおり受賞作および受賞者を決定しましたのでお知らせします。
◎2022年度JRA賞馬事文化賞 受賞作および受賞者
受賞作:木曽馬と生きる ~風わたる里 開田高原~
受賞者:abn長野朝日放送
◇受賞者プロフィール
abn長野朝日放送
長野県を放送対象地域としたテレビ朝日系列の放送事業者
◇受賞作の概要
長野県開田高原で木曽馬を保存するために取り組んでいる木曽馬の利活用の様子や「木曽馬の里」での1年を通じての人と馬との生活について、歴史に触れながら美しい自然とともに伝えるドキュメンタリー番組。
◇受賞理由
木曽馬と家族のように接しながら生活する様子は、見ている人を温かい気持ちにさせる一方、生命の厳しさを考えさせられる場面もありのままに放送され、在来馬に対する意識を視聴者にうったえたところが評価されました。
◇受賞者のコメント
abn長野朝日放送 番組ディレクター 若林 寛朗 氏
「木曽馬は長野県木曽町の自然豊かな開田高原で、人と共にその歴史を歩んできました。いまも『木曽馬の里』の場長・中川剛さんを中心に保護活動が進められ、ただ生存させるだけの保護ではなく、馬が活躍できる場を作ることに力を注いでいることが何よりの特徴です。この度のJRA賞馬事文化賞の受賞は、多くの方に木曽馬に興味を持っていただけるきっかけとなり、それが木曽馬保護の後押しにつながると感じております。大変、栄誉ある賞をいただき、ありがとうございました。関係者の方々、選考委員の方々に心よりお礼申し上げます。」
◎2022年度JRA賞馬事文化賞特別賞 受賞作および受賞者
受賞作:幸せな人間が幸せな馬をつくる ~調教師 藤澤和雄 最後の400日~
受賞者:(制作・著作)NHKおよびエキスプレススポーツ
(制作)NHKグローバルメディアサービス
◇受賞者プロフィール
・NHK
日本の放送局。公共放送を担う特殊法人。
・エキスプレススポーツ
スポーツに関する放送番組および配信番組に特化した制作プロダクション。
・NHKグローバルメディアサービス
報道・国際番組を中心に制作するNHKの関連団体。
◇受賞作の概要
日本の競馬界に偉大な足跡を残した藤澤調教師に密着し、自分の信条に基づいて馬に寄り添いながら馬本位に取り組んだ調教の様子や愛情をもって馬に接するやさしい姿を余すことなく伝えた番組。
◇受賞理由
馬との身近な接し方をイギリスから日本に持ち込み、周囲に流されずに信念をもった調教方法で成績を残したことを丁寧に伝えた内容が馬に関わる人たちに意義深いものであったことや藤澤氏本人の魅力を存分に伝えたところが評価されました。
◇受賞者のコメント
NHK 編成局コンテンツ開発センター統括プロデューサー 江川 靖彦 氏
(所属・肩書は番組制作当時のもの)
「このたびは、NHKの番組『幸せな人間が幸せな馬をつくる~調教師 藤澤和雄 最後の400日』に対しまして、JRA賞馬事文化賞特別賞という名誉ある賞をいただきまして誠にありがとうございました。日本競馬界のここまでの発展に多大な寄与をされてきた名伯楽藤澤和雄さんの最後の日々を、私たちが記録し多くの視聴者に紹介させていただきましたことは、放送に携わる者として大きな誇りです。藤澤さんはじめ取材にご協力いただきました多くの関係者のみなさまに、スタッフ一同改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。」
エキスプレススポーツ 代表取締役社長 山本 篤 氏
「この度は『JRA賞馬事文化賞特別賞』という名誉ある賞をいただきまして、大変光栄に存じます。1年を超える取材に対し、藤澤先生をはじめ関係各所の方々から多大なるご尽力を頂きましたこと改めて感謝申し上げます。30年以上にわたり暑い日も寒い日も、雨の日も強い風の日も、常に馬と一緒に歩き馬の状態を間近に見続けた藤澤先生のお姿を多くの視聴者へお伝え出来たことは、番組制作者として大変誇りに思います。最後に当番組を受賞候補に挙げてくださった関係者の皆様、選考委員の皆様に心より御礼申し上げます。」
NHKグローバルメディアサービス 報道番組部チーフ・プロデューサー 東 健介 氏
「今回、NHKの番組に対してJRA賞馬事文化賞特別賞という格式高い賞を頂きまして、誠にありがとうございます。藤澤 和雄さんの『幸せな人間が幸せな馬をつくる』という哲学に、どこまで迫れたのかは分かりませんが、競馬ファンだけでなく、一般の視聴者の胸を打つ、良質な番組が制作できたと思います。これも、コロナ禍という厳しい状況にあって、藤澤厩舎や関係者の皆さまが、取材を厭わずに引き受けてくれたおかげだと感謝しております。本当にありがとうございました。」
(参考)
JRA賞馬事文化賞は、当該年度において文学、評論、美術、映画、音楽、写真、公演、催事、テレビ番組等を通じ馬事文化の発展に特に顕著な功績のあった者に授与します。
また、JRA賞馬事文化賞特別賞は委員会の推薦があった場合において、理事長が特に必要と認めるときに授与します。