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ラグズトゥリッチズが引退

昨年のG1ベルモントSを制し、米最優秀3歳牝馬に選出されたラグズトゥリッチズ Rags to Riches(牝4、米T.プレッチャー厩舎)が3月16日の調教中に骨折。引退、繁殖入りすることになった。
ラグズトゥリッチズは父エーピーインディ A.P. Indy、母ベターザンオナー Better Than Honour(母の父デピュティミニスター Deputy Minister)という血統の米国産馬で、通算成績は7戦5勝。後にG1BCクラシックを制して米年度代表馬に選ばれることになるカーリン Curlin を下した昨年6月のG1ベルモントSを含みG1・4勝を挙げた。
米3歳牡馬三冠の最終戦であるG1ベルモントSを制した牝馬は、ラグズトゥリッチズが史上3頭目。実に102年ぶりという快挙だった。また、父エーピーインディは92年の、半兄ジャジル Jazil(父シーキングザゴールド Seeking the Gold)は一昨年のG1ベルモントSをそれぞれ制しており、父娘および兄妹制覇も同時に達成している。
G1ベルモントSを制した後、熱発を起こすなど順調さを欠いたラグズトゥリッチズは、9月のG1ガゼルSに出走。しかし、本来の動きになく、勝ったリアズプリンセスから半馬身差の2着に敗れた。そのレース中に右前肢中手骨を骨折。戦線離脱を余儀なくされた。
今季は故障も癒え、復帰を目指してフロリダでトレーニングが積まれていたが、前回と同じ箇所を骨折。繁殖牝馬としての価値も考慮され、関係者によって引退の決断がなされた。初年度の配合相手はジャイアンツコーズウェイ Giant's Causeway が予定されている。
なお、すでに各方面で取り上げられている通り、半弟カジノドライヴUSA(牡3、父マインシャフト Mineshaft、美浦・藤沢和雄厩舎)が今年のG1ベルモントSを目指して渡米する予定になっている。


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