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グッドババV、Sキングダム2着/QSJC

3月16日、香港シャティン競馬場でLG1クイーンズシルヴァージュビリーカップ(3歳上、芝1400m、12頭)が行われ、グッドババUSA(セン6、A.シュッツ厩舎、O.ドルーズ騎手)が優勝した。セークリッドキングダム Sacred Kingdom は直線で行き場をなくしたロスが響き、半馬身差の2着に終わった。勝ち時計は1分21秒3、馬場状態は good(稍良)だった。
前走LG1チェアマンズスプリントプライズで改めてそのポテンシャルを示した昨年のG1香港スプリントの覇者セークリッドキングダムと、G1香港マイルを含め1600mで3連勝中と充実一途のグッドババUSAが1400mの舞台で対決。その勝負の行方は注目を集めた。
ややモッサリとゲートを出たセークリッドキングダムは中団より後方の8番手前後からの競馬となった。グッドババUSAはセークリッドキングダムから約4馬身離れ、ほぼ最後方からレースを進めた。
先に動いたのはグッドババ。最初のコーナーに差し掛かるとマクリ気味に進出。大胆に大外を回って力でねじ伏せる競馬に出た。一方のセークリッドキングダムも内ラチ沿いの馬群でもまれながらも徐々にポジションを上げ、直線入口では先行馬を射程圏内に収める位置まで押し上げた。
しかし、セークリッドキングダムは直線でポケットに入ってしまい、身動きの取れない状況に。それを横目に外から豪快に脚を伸ばしたグッドババUSAが先行馬をまとめて捉え、残り200mで堂々と先頭に躍り出た。
残り100m。セークリッドキングダムが隙間をこじ開けてようやくアクセル全開。先頭を行くグッドババUSAとの差をグングン詰めたが、半馬身及ばず。グッドババUSAが先頭でゴールを駆け抜けた。セークリッドキングダムは悔やんでも悔やみきれない2着に終わった。
勝ったグッドババUSAは、父リアファン Lear Fan、母エルメム Elle Meme(母の父ジルザル Zilzal)という血統の米国産馬で、通算25戦12勝。昨年のLG2国際マイルトライアルから続く連勝はこれで「4」となった。この後は4/27のG1香港チャンピオンズマイル(シャティン、芝1600m)を目標に調整されていくことになりそうだ。
一方、敗れたセークリッドキングダムは、5/1のLG2ゴムスプリント(同、芝1200m)で巻き返しを図るプランが有力だが、シンガポール遠征(クリスフライヤー国際スプリント、5/18、クランジ、芝1200m)も選択肢の一つと陣営は考えている模様。
なお、LG1センテナリースプリントカップでセークリッドキングダムを下したアブソリュートチャンピオン Absolute Champion は脚部不安を発症。このレースを回避している。


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